院長ブログ
熱中症について
○頭痛・吐き気も熱中症の症状の一つ
(症状)
熱中症の中等症(意識障害がある場合には病院への搬送を必要とする)の症状の中には、頭痛や吐き気があります。
熱中症の初期症状として現れるめまい(目眩、眩暈)や立ちくらみ、一時的な失神の症状が進行すると、頭痛や吐き気、体のだるさ(倦怠感)の症状が現れることがあります。
○熱中症で頭痛と吐き気が起こるメカニズム
暑さで体温が上昇すると、体にこもった熱を外に逃がして体温を下げようと、汗をかいたり(発汗)、皮ふの血管を広げて体の表面から熱を空気中に逃がそうとしたり(熱放散)します。暑い中では体の表面からの熱放散が難しくなるため、主に汗をかき、汗の蒸発による気化熱で体温を下げようとします。
炎天下や暑い室内で長時間労働やスポーツをすると、体温を下げようと大量に汗をかき、体内の水分・塩分が不足することで、血液の流れが悪くなります。それにより、熱中症の初期症状である、めまいや立ちくらみ、一時的な失神といった熱失神が現れることがあります。その状態で、適切に水分・塩分の補給や身体の冷却が行われないと、脳や消化管、肝臓への血流低下や、それら重要臓器自体の温度上昇により、全身の倦怠感(だるさ)や頭痛、吐き気といった症状が現れてきます。
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