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うがい薬やチューインガムは、口臭予防に役立つか
歯科医師が処方箋で使う洗口液は、粘膜の病気などの治療が目的ですので、余り効果がありません。十分な効果が報告されているものは、塩化亜鉛入りの洗口液です。洗口後90分で、口臭原因物質の濃度が9割近く減少しています。これほど効果のある洗口液はあまりありません。ところが、9割も口臭原因物質が減っても、実は嗅覚の特殊性のため実際の臭いは約半分しか減りません。
また、このデータでは、「90分毎に洗口すれば、効果が1日中持続する」と考える方もいるかもしれません。しかし過剰な使用は副作用を心配しないといけません。洗口液を過信せず、半年に1回の定期歯科健診と日常の口腔清掃を最優先にして下さい。
一方、口の中には莫大な数の細菌が棲みついていますので、どんなに丁寧に歯を磨いても口は100%爽快にはなりません。神経質な方の中には、気になって殺菌剤の強い洗口液を頻回に使い爽快になろうとする方が少なくありません。しかし、口の中の細菌を大量に殺してしまうと、菌交代減少という病的な状態になり、かえって病原性細菌が増えることがあります。口の中の細菌は、普通は人間を守ってくれています、殺してしまうのは好ましくありません。
砂糖入りチューインガムは口臭原因物質を90%以上も減らします。一方、シュガーレスチューインガムは口臭原因物質を減らさず、香料で臭いを隠す働きが主と言われています。唾液分泌の減少による口臭にはシュガーレスチューインガムは効果的と考えられます。シュガーレスチューインガムは、いろいろな工夫が試みられています。今後更に効果のあるチューインガムが期待されます。
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