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歯科と食育
栄養バランスを考えた旬の素材をどのように口に取り込み、 味わい豊かに食べるか、 心の和む美味しい食べ方、 飲み方などに関する「食べ方」については、食育の大きな柱として明確に位置付けられます。
「食べ方」は乳幼児期、学齢期に口の成長に伴って発達します。
この時期のかみ方、飲み方、味わい方などの「食べ方」の機能発達期に本人や家庭への「食べ方」を主とした食育が必要です。
食べ物は「口」から食べるのであり、食べる器官の働きとそれに伴う味わいやくつろぎなど食べ物が口に取り込まれてから飲み込まれるまでの食べ方を知識と体験を通して育むことが必要です。
食べ物と食べ方の知識と体験があって初めて、食が健全な心身の糧となり、豊かな人間性を育むことができます。
よくかんで食べる習慣を身に付け、それを維持するために、
自分の歯で何でもかめるようにしておくことが大切です。
そのためには、むし歯や歯周病の予防・治療を心がけ、お口の健康を保つ必要があります。
「食育の推進の目標に関する事項」の目標の一つでもある内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の予防に関る肥満や生活習慣病も「早食い」「丸のみ」などの食べ方が大きく関与しています。
小児期からの健康づくりに「食べ方」を含めた健康な食習慣づくりの推進と高齢者までの生涯にわたるライフサイクルに応じて健康診断や保健教育を介した「食べ方」の食育の推進が大切です。
ライフサイクルを意識して一人ひとりが豊かで健全な食生活を実践して、心豊かで健康な生涯を送ることができるように歯科関連領域では「食べ方」を主とした食育を積極的に推進する任を担うことが望まれます。
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