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むし歯にはなってないのに親知らずが痛むことがあります。 どうして?
親知らずの周りの歯肉などが
炎症を起こす“智歯周囲炎”の可能性があります。
親知らずは磨きづらく歯垢や細菌がたまりやすいという特徴があります。
特に頭だけ表面に出ている場合などは危険性が高いです。
疲れなどで免疫力が低下して、さらに歯磨きを怠ってしまうと、親知らず周辺に溜まった細菌が感染源になって炎症を引き起こします。
これを“智歯周囲炎”といいます。ひどくなると頬、首が腫れて、食事ができないくらい口が開かなくなることもあります。これは他の歯と異なる親知らず独特の症状です。
最近は口腔内フローラという言葉も注目されているように、口腔内にも腸内と同じくらいの数の細菌がいます。体調がよいと細菌のバランスは保たれていますが、疲れるとバランスが乱れ、身体全体の健康にも影響します。
口の中に感染源があると全身麻酔を必要とするような大きな手術の後、肺炎になりやすかったり傷の治りが悪かったりするというデータもあります。そのため大学病院などでは最近、手術前に口腔内検査とパノラマX線写真で感染源の有無を確認するケースが増えています。
末広歯科医院
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