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「フレイル」って何?
フレイルを直訳すると“虚弱”ですが、ここでお話するフレイルは「高齢者における健康状態と要介護状態の間に位置する虚弱な状態」を指します。
この「フレイル」から健康な状態のほうへ少しでも戻すことができるかどうかで、将来、要介護状態になることをできる限り先延ばしにし、年齢を重ねても、自立した生活ができ、健康を維持して、人生を謳歌できるかどうかが決まるのです。
フレイルは、筋力の低下など身体的なことだけが関係するわけではありません。加齢による筋力量の減少や運動器症候群のほかに、心理的・認知的な虚弱であるうつや認知機能の低下、そして、社会的な虚弱である閉じこもり、困窮、孤食(ひとりで食事をとること)なども含まれています。
身体的、心理的・認知的フレイルに深く関わるのが社会的フレイルです。
定年により仕事から離れたり、配偶者との死別をきっかけに、社会とのつながりが希薄になる人が少なくありません。また、加齢によるケガや病気で外出の頻度が減ったり、さらに、家族と離れて暮らしている、親しい友人が引っ越してしまう、亡くなってしまうなど、社会性を失う要因は多岐にわたります。
人と接する機会が少なくなることは認知機能の低下に影響しますし、家の中に閉じこもるようになれば、身体を動かす機会が減り、身体機能も衰えてしまいます。
また、孤食よって食べることへの関心が薄れ、栄養状態に問題を及ぼすこともありえます。
こうした社会的フレイルが、身体的フレイル、心理的・認知的フレイルを次々と引き起こし、要介護、寝たきり状態へとドミノ倒しのように進んでしまうのです。
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