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食べる機能の衰えが招く負の連鎖

 

年齢を重ねると、脳の神経、歯、舌、のどなど、脳、唇、頬、歯、舌、喉等食べる行為に関わる多くの部位の働きが低下していきます。
なかでも、飲み込むときに重要な働きをする舌の筋肉のカは、75歳を過ぎると急に低下が進みます。

また、脳血管障害、パーキンソン病、認知機能低下、筋肉や神経の病気なども食べる機能を低下させる要因になります。そうしたことが重なって誤嚥は起こりやすくなります。

しかし、誤嚥しても、かならずしも肺炎になるわけではありません。誤嚥の際に肺に細菌が多く侵入し、しかも体の免疫力が弱っていると、肺炎を起こす危険性が高くなるのです。

高齢になると、歯の不具合や唾液の減少、歯みがきなど口の中の手入れ不足などによって、口内細菌が増えやすくなります。

また、食べる機能が衰えると食べる楽しみが減って、食欲が落ちてしまいます。すると食事量が減って水分も栄養も不足ぎみになり、免疫力も低下しやすくなります。

その結果肺炎を起こすと食事がさらに制約されてしまい、体力も気力も徐々に落ちて再発をくり返す、という負の連鎖が起きて、寿命を縮めてしまうことが少なくありません。

末広歯科医院

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